- 偏差値を55〜60まで上げたい
- いくら勉強しても偏差値が上がらない
- 何をどういう順番で取り組めば良いかわからない
という諸君のために。
実は、偏差値60を目指すために、そこまで難しいことをする必要なはい。
諸君にも必ず出来る。
生まれ持っての才能など、要求されない。
正しい戦略と正しい戦術、すなわち正しい計画と正しい方法さえあれば可能である。
そして、それらをこの記事でお伝えするので、あとは諸君の日々の取り組み次第である。
諸君の勉強時間は貴重であることを理解している。
その上で、読んでもらっても全く損をしない記事になったという自負がある。
なお、執筆者は旧帝大理系学部卒、現役塾講師である。
偏差値55~60あれば、ほとんどの国公立大でボーダーに乗る
河合塾の偏差値一覧を参考に、リストアップした。(北から順)
医学部医学科以外の全学部のボーダーが55~60にある大学(前期)
- 東北大学(ほぼ全て60)
- 福島大学
- 高崎経済大学
- 埼玉大学
- 千葉大学
- 電気通信大学
- 東京海洋大学
- 東京都立大学
- 東京農工大学(獣医除く)
- 横浜市立立大学(国際教養除く)
- 新潟大学
- 都留文科大学
- 信州大学
- 富山大学
- 金沢大学
- 岐阜大学
- 静岡大学
- 静岡県立大学
- 愛知教育大学
- 名古屋工業大学
- 名古屋市立大学
- 三重大学
- 滋賀大学
- 京都工芸繊維大学
- 岡山大学
- 広島大学
- 九州大学(薬学部除く)
- 福岡女子大学
- 長崎大学
- 熊本大学
これらの大学を志望校とする諸君は、偏差値60を目指して、以下の通りに取り組んでみて欲しい。
偏差値60を目指すための戦略
偏差値60超えが心の中で思ってる本音
模試の成績が返却され、
初めて偏差値60を突破した者たちの本音を言おう。
「基本問題を完璧にしただけで60超えるのか」
である。
さらには
「…と言うことは、案外みんな全然勉強してないんだな」
とも思っている。
基礎を徹底して固めるだけで60に届く
実は、偏差値60の壁というのは、基礎が固まっているか否かの壁なのである。
逆にいえば、それ程までに、基礎が固まっていない受験生が多いのである。
偏差値60をこえるまでは、応用・発展問題に取り組む必要はないのだ。
まずはこの事実を受け止めて欲しい。
この事実を受け止められないと、どうなるか。
志望校が高いからといって自分の立ち位置を見誤り、
背伸びして応用・発展問題に手を出すものの、
結局わかったようなわからないような状態でい続けることになる。
(そして、その状態は理解しているとは呼ばない)
つまり伸びないのである。
諸君がもし、日々頑張っていても成績が伸びないのであれば、
原因は「自分は基礎が固まっていない」という自覚が不足しているのである。
基礎とは「簡単」という意味ではない
多くの受験生は、基礎を甘く見過ぎである。
基礎という言葉の意味を「簡単」だと誤解している証左である。
大きな勘違いである。
「基礎」という言葉を耳にした瞬間、ハッと真顔になるほどに、基礎というものは大切にしなければならない。
成績が上がらないのは、その誤解も含め基礎の軽視にある。
ここまで読んだ時点で、伸びる
しかし、ここまで読み進められた諸君は伸びる。
途中で「自分に限ってそんなことはない」と「戻るスワイプ」しなかった時点で、素直さがあるからだ。「自分は大丈夫」というのは驕りである。
受験勉強に限らず、素直さのない人間は何をやっても伸びない。
畢竟、受験勉強で求められるのは、
「素直に自分の甘さを認め、基礎を固めたか否か」
である。
実は、学歴社会が採用されている理由は、ここにある。
学歴を通して、人格を見ているのである。
偏差値60への最短で具体的な戦術
ここまでで、ご理解いただけたと思うが、偏差値60への戦略としては「基礎を徹底して固める」である。
しかし問題は、「どこから基礎を固めるべきなのか」がわからない点だ。
もちろん、見極めることなく、全て前から順に基礎を固めるというのも、ありである。
実は、「なんで私が●大に?」のn段階個別指導でやっているのはそれである。
しかし、ご想像の通り、非常に時間がかかる方法である。
恐らく、科目にもよるだろうが、1科目あたり6ヶ月程度かかるのではないかと思う。
この記事はタイトルにもある通り「最短勉強法」を諸君に伝える記事である。
そのためには、「どこから基礎を固めるべきか」を正確に知る必要がある。
英語であれば、
- 語彙力不足なのか
- 文法が未定着なのか
- 文法を使いながら読む読解の技術がないのか
を見分けなくてはならない。
語彙力が不足しているのに文法の勉強をし続けても意味がないからだ。
語彙力が十分なのに、単語帳を前からやり直しても時間の無駄だからだ。
数学であれば、
- 数Iから固め直すべきなのか、
- 中学数学からなのか、
- はたまた小学算数からなのか
を見極めなくてはならない。
九九を言えずに、ベクトルの問題を解くことは不可能だからだ。
ベクトルが十分にできているのに、ベクトルの復習を前からやり直しても時間の無駄だからだ。
(意外に、定義を覚えていなかったため伸びない、という可能性も無くはないが)
ちなみに私は、「仕事で統計学が必要だが、数学が全然わからない」という社会人の方の家庭教師をした経験がある。
授業中にじっくりとその方の様子を拝見し、九九からやり直すよう提案をしたことがある。
その方も、私の提案を受け入れてくださった。
時間はかかったものの、
中学・高校数学はもちろん、統計学や多変数解析などの当初希望されていた内容までご理解いただけるようになった。
もし、「統計学がやりたいから」と統計学ばかりをやっていたらどうだっただろうか。
統計学の基礎にあたる数列・微積分がわからないので、もちろん結局統計もわからないままだっただろう。
これでは、時間とお金の無駄である。
このように、「どこまで戻るか」「どこから固めるか」の判断は非常に重要である。
身近な人に弱点を見極めてもらうことから、諸君の「偏差値60への道」はスタートするのだ。
見極めてくれる人がいる場合の戦術
見極めてくれる人がいる場合は、テキスト選定まで含めてその人に相談するのが良いだろう。
ちなみに、
私が推奨する戦術は、
どの科目も、旺文社の入門問題精講 or 基礎問題精講を使って、ピンポイントに基礎固めするのがダントツに良い。
苦手な科目は入門問題精講を、普通〜得意な科目は基礎問題精講を、という風に使い分けると良い。
どちらも、テキストの内容をマスターすれば、間違いなく偏差値60を超える。
特に、数学の入門問題精講の単元解説については、
かなりわかりやすく、しかも本質を捉えて解説してある。
「わかりやすい」と呼ばれる講師は、ほとんどあのまま解説をしていると言っても過言ではない。
偏差値60超えの学生は、あれが頭の中に完璧に叩き込まれている。
見極めてくれる人がいない場合の戦術
では、
身近に、諸君のレベルを見極めてくれる人が居ない場合はどうすべきか?
安心して欲しい。
文明の利器を使えば、まったく心配は無用である。
むしろ、人が判断するよりも正確に、諸君の固めるべき基礎を指摘してくれるツールがある。
河合塾Oneというオンライン予備校である。
これは、ご存知大手予備校の河合塾が運営する、AIによる弱点診断ができるオンライン予備校である。
これは流石としか言いようがない。
AIの強みは大量のデータの活用である。
そして、受験において圧倒的なデータを持っているのは、
学生数が多く、模試を開催して学生の弱点を把握している大手予備校である。
このデータを活用して、諸君の弱点を把握すればよい。
実際に試してみた
実際に、私も加入している。
単元ごとにチェックテストが細かく用意されている。
実際のテストはこのような感じであった。
当然、基礎から順番に進めていく。
そして、その結果をもとに、
受けるべき動画講座や、次に受けるべきテストを紹介してくれる。
動画の尺も数分程度と、時間泥棒にもならない。
ややアッサリ感もあったが、必要なものを最小限の努力で、という当記事のモットーと一致する。
AI診断を利用できるのは、
- 英文法
- 英文読解
- 数学IA
- 数学ⅡB
- 数学Ⅲ
- 物理基礎
- 物理
- 化学基礎
- 化学
- 古文
で、
世界史と日本史はAI診断はなく、動画講義のみとのことだった。
このように、周囲に諸君の実力を見極めてくれる人がいない場合は、新たに家庭教師を雇うよりも、
河合塾Oneの方がオススメである。
7日間無料なので、「迷ったら試してみる」のが良いだろう。
今手に持っているスマホで、6日後にリマインダーが出るようにしておけば、“うっかり課金”も防げる。
まとめ
当記事のタイトルは、やや裏技チックなものに感じたかもしれない。
しかし、戦略は王道中の王道であるとご理解いただけたと思う。
ただ、文明の利器を利用して、無駄を極限まで省いただけである。
王道から外れることなく、それでいて最短の方法である。
受験勉強でやるべきことは、たったこれだけのことだったのである。
上記の戦術で、基礎を固めることができれば、どの模試でも偏差値60は突破するはずである。
偏差値が出やすいベネッセの模試でも、偏差値が出にくいと言われる駿台でも、である。
そこまで辿り着けば、あとは入試問題で演習を重ねるだけである。
まずは、志望校の過去問を解いてみて欲しい。
もしかするとこの段階で、合格最低点程度は取れているかもしれない。
滑り止め私大の過去問であれば、ほぼ満点レベルになるはずである。
戦略も戦術も示した。
あとは行動するのみである。
検討を祈る。