- 点数が足りず落ちたことを認めよ。
- 新しい友達は作るな。
- G.W.に遊ぶな。
- 共通テスト前には、現役時代以上に緊張することを知っておけ。
浪人する諸君へ
中途半端な大学で妥協しなかった諸君へ。
素晴らしい決断だと思う。
私も浪人した。
第一志望に3点足りなかった。
滑り止めもあったが、納得できず浪人した。
当初は一浪することにコンプレックスを感じていた。
同じクラスの友人は、ついに大学生となる。
華の大学生活をスタートさせているのを横目で見ていた。
「サークル」「新歓」「レポート」などの憧れのワードをSNSで目にした。
(おいてけぼりとはまさにこのことか…)と感じるだろう。
彼らがたとえ、
諸君の滑り止め以下の大学であっても、
そのキャンパスライフを羨ましく感じるだろう。
しかし、安心したまえ。
臥薪嘗胆の思いで勉強し、きちんと結果を残すことができれば、全てがひっくり返る。
学歴を手に入れると、一浪程度気にならなくなる。
諸君がこれから合格する大学に、何浪しても受からないような人間の方が多い。
諸君の磨いた能力とその証明は、一浪程度で傷がつくようなものではない。
特にそれは就活以降で感じることであろう。
もちろん、それは一浪と引き換えに手にする学歴のパワーのおかげである。
一浪しただけでは意味がない。
志望校合格を手中に収めなければ意味がない。
一浪した結果、中途半端な大学に行くとなると、恐らく一生後悔するだろう。
そうならないように、
そしてこの一年を逆転の一年にするために、以下の4点を守って欲しい。
- 点数が足りず落ちたことを認めよ。
- 新しい友達は作るな。
- G.W.に遊ぶな。
- 共通テスト前には、現役時代以上に緊張することを知っておけ。
点数が足りず落ちたことを認めよ
これは紛れもない事実である。
足りなかった点数を取るために、諸君は一年を得たのである。
「もっと本気でやれば受かってた」と思っているのであれば、
もっと本気でやる一年にすることだ。
もちろん点数開示請求もし、何点足りないのか具体的に知ることだ。
そのn点のせいで浪人していることを、ゆめゆめ忘れることなきよう。
新しい友達は作るな
諸君の中には予備校へ通う者もいるだろう。
予備校では新しい友達を作ってはいけない。
笑いで一世を風靡した島田紳助氏をご存知だろうか。
彼は、若くして芸能界に入った。
そこは華々しい世界で、食事会や飲み会が多々ある。
若手芸人ともなれば付き合いが必要である。
しかし、紳助氏は
芸能界に友達作りに来たんちゃう。
勝つために来たんや。
と、付き合いをしなかったという。
翻って諸君は、予備校へ何をしに行くのだろうか?
G.W.に遊ぶな
浪人生が、目的を忘れ世間の空気に流され始めるのがG.W.である。
気を緩めたくなるだろう。
予備校の知人がボウリングやカラオケに誘ってくるだろう。
先に大学へ進んだ友人が、諸君を遊びに誘ってくるだろう。
断ることだ。
もし断ったせいで疎遠になるのなら、それまでだったのだ。
諸君の夢を応援できない者を、友人と呼ぶな。
共通テスト前には、現役時代以上に緊張することを知っておけ
共通テストは、現役時代には全く緊張しなかったであろう。
しかし、浪人すると変わる。
後がないからだ。
失敗すると「この1年、お前は何をしてたんだ?」と思われるからだ。
私は、本項までの3点を全て破った人物を知っている。
地域のトップ校に通っていた自信からなのか、春から呑気に過ごしていた。
なぜか友人の輪を広げ、
春からG.W.にかけて、知人からの誘いにはせっせと顔を出していた。
ペースダウンはしたものの、夏もまま遊んでいたようだった。
(ちなみに私は何故かその人物から嫌われていた)
その人物は共通テスト(当時はセンター試験)前に円形脱毛症になった、と風の噂で聞いた。
私は思った。
「春、あんなに遊んでたのに、一丁前に緊張はするのか」
「『アリとキリギリス』を読んだことがないのだろうか」
ちなみにその人物は、現役時代に滑り止めにした大学にすら受からなくなっていた。
進学はもちろん私立大のようだった。
とはいえ、かくいう私も緊張した。
本項までの3点を意識して1年間過ごしたものの、緊張した。
「『飯が喉を通らない』とはこのことか」
と実感したものである。
諸君も、
いくら勉強したとしても、
直前期には「もっと勉強しておけば」と緊張や後悔をするはずである。
いわんや、勉強しなかった時の後悔をや。